Docker Meetupの中身まとめ
TL; DR
- 昔はDockerがコンテナを触る唯一のCLIだった
- 今は、Dockerはあくまでコンテナ技術の1つの方法に過ぎない
- Dockerは次のバージョンでKubernetesをサポートする
- つまり、昔はKubernetesでDocker上に作られたコンテナを操作していたものが、立場が逆転してDockerのコマンド体系をつかってKubernetesの管理下にあるコンテナやノードを管理できるようになる
- Moby Projectの動向について
- コンテナで管理する機械学習環境やGPU環境の構築とかとか
- Kubeconのrecapとか
コンテナ技術のデファクトスタンダードはKubernetesにあるってこと。
Dockerを使ってKubernetesを操作する話
- Docker for MacのEdgeチャンネルで今日からKubernetesの設定項目が増えた。 参考リンク
- Kubernetesの特殊な設定ファイルやコマンド体系に依存せず、docker-compose.ymlだけでKubernetesが立ち上げられるようになる!
- 今のところDocker for Mac/Windows/EEのみで提供予定。プロダクトのLinux環境でやる場合はCEじゃなくてEEでやれって話になる
- 単純に、kubeのymlを使わんでもいいってのは強いよなーっていう所感
Moby Projectの動向
What is Moby
簡単にいうと業界標準のコンテナ技術をOSSとして利用できるプラットフォームを提供するプロジェクト
Dockerの機関部分で使われている技術をレイヤ・パーツごとに分けて提供しているので好きなものを選択してコンテナ管理プラットフォームを自分で作ることもできるようになる。
なんでつくったん?
コンテナシステムと一重にいってもいろいろな目的で異なる技術が使われている。
そんな中、コンテナの低レイヤ技術をプロジェクトごとにスクラッチで作っていくのは効率が悪すぎる。
そこで業界最大手のDockerで使われている技術をOSSとして公開することで、開発者がコンテナの技術的依存性から開放され、自分が作りたいプラットフォームの開発に注力できるようになる。
インフラをコーディングするおじさん用の環境です。
僕の質問
インド人の人だったので英語で聞きました
コンテナ技術を再開発する必要なくできるっていう話だったけどそもそもこのプロジェクトが台頭することによって何が変わるん?何か革命的なことが起こりそうなら知りたいな。
こたえ
例えばだけど、コンテナを使ったIoTのプロジェクトとか、いろんなプロジェクトを自分で作ろうと思った時、Dockerの技術をリバースエンジニアリングしたりハックしたりすることなくmobyのコンポーネントをそのまま使えばよくなるから、そこが大きな違いだと思う。
Mobyとしてはまだプロジェクトが進行中な状況だけど、最終的にはそういうコンテナ技術の依存性への解放がゴールになるだろう。
とのこと。
ツイッターでも書いたけど、業界標準がどんどんKubernetes寄りになってきていて、Dockerはもはやコンテナ技術を使う上では方法の一つでしか無いんだなあっていうのを、話を聞いて改めて思いました。
Kubernetesを触るためのフロントエンドツールはRancherとか含めいろいろと提供されているので、積極的に触ろうと思いました。僕からは以上です。